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▽FX情報:景気がよくなると通貨が上昇するブログ:16年03月02日


僕は、農家の三女として生まれた。
両親はさぞかし男の子を期待していたことだろう。

農家の嫁でありながら、男の子を産めなかった母。
僕が、もし男だったなら、
母にはもう少し明るい人生があったかもしれない…

物心ついた頃から、僕は祖母のそばにいた。
祖母はいつも母の悪口を言っていた。
幼い頃から聞かされていたので、僕も母がきらいだった。
汚い、臭い、気がきかない…そういった言葉だった。

僕が小学生の時、学校からの帰り道、
今にも大雨が降り出しそうな午後だった。

遠くに人影が見えた時、嫌な予感がした。
だんだん近づいて来る…
やはり母だった。

「わあい、お母さんだ」
喜んでかけ寄り、かさを受け取る…
それが普通の息子の姿だろう。

「はい、かさ!」
僕は、無言で母からかさを受け取った。

母は、姉たちのかさも用意していて
僕とは反対の方向の学校へ向かっていった。

そのことが僕にはせめてもの救いだった。
母と並んで歩いて帰るなど、ぜったいに嫌だったのだ。

「今の人、お母さん?」
仲間が聞く。
「うん」
僕は、それ以上何も言いたくなかった。

もんぺ姿の母を仲間に見られたことが、
ずっしりと重くのしかかっていた。
母はいつももんぺをはいて、汚ない格好をしていた。

母はおしゃれな服など一枚も持っていなかった。
服を買うためのお金がないことも、
僕は息子ながらに知っていた。

僕が目覚めた時、母はすでにもんぺ姿である。
僕が眠りにつく時、母はまだもんぺ姿である。
もしかしたら、寝る時も、
もんぺをはいているのではないかと疑ったこともある。

母のもんぺは、赤い模様があったが、
色あせて疲れているようだった。



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